外壁塗装で近隣トラブルが多いのはなぜ?
塗装工事の中でも規模の大きな外壁の塗装工事は、近隣トラブルが起こりやすいので特に注意しなければなりません。
近隣トラブルが起こる理由は、考え方の違いはもちろんですが、事前連絡なく行われる工事の騒音や臭いに我慢できなくなって、苦痛や不満を抱くことが多いからです。
今回は、外壁塗装でもよくある近隣トラブルについてみていきましょう。
工事前の挨拶は情報提供
塗装作業は、1~2週間程度の長い期間がかかる工事です。
塗装作業だけではなく、洗浄や下地処理、足場の設置解体などのさまざまな塗装前後の工程があります。
塗装作業前には、時間を取って近隣住民への挨拶周りが必ず行われています。
事前連絡なく工事を行うと、ご近所の方もびっくりするでしょう。
粗品選びや挨拶の丁寧さなどはそれほど重要ではありません。挨拶周りでは、工事に関する情報をしっかりと伝えることがとても重要です。工事に関する注意点や緊急連絡先、期間、作業工程など、ご近所の方の不安を解消するためにも、工事業者の方は必ず挨拶周りを行っています。
職人の会話や作業時の騒音問題
塗装作業は、1~2週間ほどですが、毎日朝から夕方までしっかりと作業が行われています。
その間、車両も頻繁に出入りします。工事車両は、一般車両の通行の妨げになることがあります。
資材の搬出入作業や話し声なども近隣トラブルの種となることがあります。
大きな声や足場を設置する大きな金属音なども我慢できないことがあります。赤ちゃんやペット、お年寄りがいるご家庭では、騒音問題が工事を実施する上でのネックとなることがあります。
塗装工事に関するスケジュールをきちんと伝え、塗装工事中は別の場所に移ってもらうなどの対策やある程度の配慮が必要でしょう。
塗料の臭い
耐久性の高い油性塗料を使うと、独特の臭いがします。シンナーで希釈するタイプの塗料は、臭いに敏感な方に対して体調不良を引き起こすことがあります。
また、窓を開けることができない問題や屋外に洗濯物を干していると臭いがつくなどのクレーム事例も多数挙がっています。
このような場合は、環境配慮型の水性塗料を使うなど、臭いの少ない塗料に変えることもできます。
職人のマナーなどの感情的な問題
塗装業者の職人もベテランから初心者までいて、年齢層や性別などもさまざまです。
中には態度やマナーがよくない職人もいます。
特にタバコのポイ捨てやゴミ捨ての問題、工事車両の駐車問題など、一般常識を外れた迷惑行為をやっていても職人本人が気づかないことがあります。
感情的になり爆発して、ご近所からクレームが来ることがありますのでマナーの悪い職人がいたら、年配の職人や担当のスタッフなどにやんわりと伝えるようにしましょう。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。