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業者によって値段が違う理由

外壁塗料工事の料金は、企業によってバラバラです。場合によっては「なんぜこんなに差があるの!?」と驚くほどのレベルであるケースも。
ですから、相見積もりを取る(複数の企業に見積もり出してもらうこと)ことがほぼ必須です。
しかし、「見積もりを比べる」というのが、言うほど容易なことではないんですよね。
塗装箇所の面積、塗料のタイプなども業者次第でかなり違いますし、そもそも見積もり書の形式自体企業によって差が大きいです。
そこで、ここでは
・外壁塗装企業のタイプ
・企業によって異なるのはなぜか
・見積もり書の読み方
などについて解説していきます。

外壁塗装企業は主に6タイプ

外壁塗装企業は主に6タイプあります。
各タイプの特徴、利点・欠点などを挙げていきましょう。
1:ハウスメーカー
2:工務店
3:リフォーム会社
4:塗装企業(訪問販売)
5:塗装専門企業
6:塗装職人(個人)

1:ハウスメーカー

まずは、ハウスメーカーで家を買ったケースについて。
数年ごとにメンテナンスを行う必要がありますが、その時に外壁塗装工事を推奨される可能性が高いです。
自分の業者の建築物の外壁塗装をするわけですから、信頼性が高いです。
「どんな塗料を使えばいいのか」「どの範囲をどう塗装すべきか」などを知り尽くしています。

利点

・塗装企業を見つけるための労力がかからない
・工事が完了してからのトラブルが起きにくい
・トラブルが起きた場合は補修工事を行ってくれる(業者に落ち度があった場合に限る)

欠点

・価格が高い
質の高い仕事をしてくれますが、他の業者の見積もり金額に比べて露骨に高い場合が多いので気を付けましょう。
具体的に言うと、ハウスメーカーに任せたケースの金額を「1」とすると、それ以外に頼んだ際は「0.6~0.7」くらいになることが多いです。
ちなみに、ハウスメーカーがよく使う言葉が2つあります。
それは、
「他に任せると、工事してからトラブルが起きるかもしれません」
「他に任せると、ハウスメーカー保証が消滅します」
というものです。
ただ、良質な塗装企業に任せるのであれば、ハウスメーカー以外であっても全く気にする必要はありません。
優良な企業であれば保証を設けていますので、工事してからトラブルが起きた場合でも適切に対処してくれます。
また、ハウスメーカーだからといって特別な塗料を使うわけではありません。
つまり、「ハウスメーカーの工事ならトラブルが起きにくい」などという言葉に明確な根拠はないということですね。
ですがハウスメーカーに任せれば、業者を探す手間が大幅に省けることは確かです。
その上で良質な仕事をしてくれるわけですから、選択肢に入れておいても良いと思います。
ハウスメーカーに頼らないのであれば、「ハウスメーカーが作った家の外壁塗装工事」の実績を積んでいる企業を選ぶことが大事です。
ちゃんとした塗装企業であれば、ハウスメーカーに負けないレベルの質の高い塗装工事をしてくれます。

2:工務店

「工務店に家を作ってもらい→その工務店に外壁塗装を任せる」という流れです。

利点

工務店の「お得意様」になることができます。
外壁塗装を工務店に任せれば、工事完了後の小規模なメンテナンスの依頼がしやすくなりますよ。関係が長期的に続けば、色々と便利になる可能性が高いです。

欠点

「家を建てること」が工務店の主な仕事です。
そのため、「担当の営業マンが、塗装に関するノウハウをあまり持っていない」という事態になる場合が多いです。
色についての相談が雑なせいで希望したようなカラーにならなかったり、最適ではない塗料を提案されたりする恐れもあります。
「外壁塗装についての知識・技術が、どこかの時期から更新されていない」
という雰囲気の工務店が少なくないので気を付けましょう。
言葉は悪いですが「時代遅れ」ということですね。
ですが、外壁塗装の経験が豊富な工務店であれば、信頼しても大丈夫です。
ただし、「塗装企業の料金×1.3」くらいが相場ですので安くはありません。

3:リフォーム会社

リフォーム企業の質はバラバラです。
非常に優秀な業者も存在しますが、その逆もあるので気を付けてください。

利点

施工実績が多いリフォーム企業の場合、「色」についても信頼できますし、塗料も最適なものを選んでくれます(最新の塗料に関する知識もきちんとあります)。
また、保証制度も万全です。

欠点

塗装のノウハウが薄いスタッフが担当になる場合があります。
リフォーム会社に関しても「塗装企業の料金×1.3」くらいが相場となります。

4:塗装企業(訪問販売)

塗装企業によっては
「家の様子を見て、外壁塗装をすべきタイミングの家に営業をかける」という事をしています。

利点

・業業者を見つける労力がない(業者のほうから来てくれるため)
・外壁塗装すべき時期に来てくれる
・説明をしっかり行ってくれる可能性が高い

欠点

・悪質な企業も存在する
・少し高い
「訪問販売」と聞いただけで、避けたくなる人もいると思います。
ですが、近年は悪質な企業は減ってきて、良質な企業が大半となりました。
また、「家を手当たり次第訪問する」という企業はほぼ存在しません。
ちゃんと、外壁塗装をする必要がある家だけを回っています。
そして、「契約してほしい」という気持ちが強いですから、どれほど細かい質問であっても分かりやすく回答してくれます。
ただし、「営業員の報酬」「訪問販売企業の利益」が、見積もりに含まれますので、料金がやや高くなる場合が多いです。
もちろん、悪質な企業が全くないというわけではありませんから気を付けてください。

5:塗装専門業者

塗装専門企業:塗装職人が在籍している企業(派遣などではない)だと考えてください。
主に
・客の依頼をダイレクトに受ける
・1~4の企業から工事を任される
という形で塗装工事をしています。
良質な企業であれば黙っていても外壁塗装の申し込みが入るので、広告を打たないことが多いです。ですから「知名度が低くても優秀な企業」もあれば、その逆もあります。

利点

・中抜きがない(営業員の報酬などもない)
・そのため料金が安くなりやすい

欠点

・質の低い業者もある
1~4よりも安いのが魅力です。
ですが、他の企業が仲介するわけではありませんから、何か問題が発生したら自力でなんとかする必要があります。納得いかない点がある場合は、直談判するしかないという事ですね。
塗装工事は「やってしまったら元に戻せない」ので、じっくり考えた上で業者を選んでくださいね。

6:塗装職人(個人)

個人事業主として、塗装の仕事をしている人もいます。
塗装職人に知り合いがいれば頼んでみても良いかもしれません。
また、誰かから紹介してもらえる場合もあります。
ちなみに、こういった職人のことを「一人親方」と呼びます。

利点

・塗装専門企業よりさらに安い

欠点

・事前に技術力や経験を把握しておくのが難しい
・トラブルが起きやすい
工事完了後の補助が甘い可能性がある
「低料金」を追求するのであれば、一人親方に任せると良いでしょう。
「報酬+実費」くらいで引き受けてくれる人も少なくありません。
ですが、自力でその職人の実力を把握しておく必要があります。
過去に工事した家をチェックしたり、紹介者から話を聞いたりしておきましょう。
ただ、紹介者がその職人のことを悪く言うとは考えにくいので、なかなか難しいところです。
また、「知り合いだから大丈夫」とも当然言えません。
「付き合いもあるし、この人に任せたい」という状況になることもあるかもしれませんが、そういった「人情」で決められるほど、外壁塗装工事の料金は安くないという事を覚えておきましょう。

良質な企業かどうかは見積もり書からある程度分かる

おさらいですが価格が安い(傾向にある)順に、
・塗装職人
・塗装専門企業
・リフォーム企業
・工務店
・訪問販売企業
・ハウスメーカー
となっています。
続いて見積書の見方を具体的に紹介していきますね。

見積もり書の「面積」をチェックしましょう

見積もり書には必ず「塗装面積」が書かれています。
しかしこの塗装面積に関しては、企業次第で考え方が異なります。
・面積を図面から算出する企業
・自宅の周りを測定する企業
・窓なども塗装面積に入れる企業
などなど。
特に建物の形が入り組んでいるケースでは、企業次第で塗装面積が大幅に変わってくる場合があります。
建物が「四角」に近いのであれば違いが出にくいですが、それでも企業によって多少の差が出ることが多いです。
また、「じゃあ面積が狭い企業のほうが安くなるのかな」と感じるかもしれませんが、そうとも言い切れません。
企業が面積の算出の段階でミスをすることがあるからです。
見積もり書に記載されている面積の分の塗料を用意する→面積の算出をミスしているので塗料を追加することになる→料金も追加する
などという事態になってしまう恐れも。
また、「塗料を追加しない代わりに、希釈する」という場合もあります。

「比べやすい見積もり書」を取るために重要なこと

まずは自宅の平面図か立面図を用意してください。
そして、企業が現地調査に訪れた際にそれを提示します。
どの企業に対しても同じ図面を配布すれば、各業者の見積もり書に記載されている「面積」も差が少なくなります。
このタイミングで、全く見当違いの「面積」を記載する企業は避けることをおすすめします。

価格以外もチェックするのが見積もり書を読むコツ!

高くても「質」を優先したい→ハウスメーカー、工務店、リフォーム企業
安さを優先したい→塗装職人(個人)、塗装専門企業
という方針で考えてみてください。
そして、信用できそうな企業があったら見積もりを取りましょう。
一番良いのは「仕事の質が高くて、料金も安い企業」ですよね。
見積もり書をきちんと読めば、そういった企業を探すのも不可能ではありません。
逆に見積もり書を確認しないとなると、優秀な企業を見つけ出すのが「運任せ」になってしまうので覚えておきましょう。
ちなみに、「塗装専門企業」と「ハウスメーカー」とで見積もり書の記載価格が数十万円変わることもあります。
ですから、「あまり気にせず、目についた企業に頼めばいい」などとは口が裂けても言えません。
また、「工事後もケアをしてくれるかどうか」という視点を持つことも大事です。
本サイトでは良質な塗装企業を挙げていきます。
興味がある方はぜひご覧ください。

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