プロが選ぶ油性塗料のメリット・デメリット

塗料は油性のほうが先に登場し、耐久性や機能性を見るとまだまだ水性塗料よりも油性塗料のほうが高い品質やレベルを維持しています。
有機溶剤を使用しない環境に優しい水性塗料が増えてきていますが、金属や樹脂への塗装には今も油性塗料が使われています。
今回は、油性塗料について整理していきましょう。
メリットの多い油性塗料
油性塗料は、塗料の主流です。昔から使われてきた歴史もありますので、プロは必ずといっていいほど油性塗料を選びます。
油性塗料は、耐久性が高く、密着性にも優れていますので、剥がれにくく塗装後のトラブルも少なく安定しています。
油性塗料には数多くのメリットがあります。耐久性が高く、耐久年数が最も長い塗料です。
防水性が高く、強い塗膜が摩擦を予防し劣化しにくい塗料です。
ツヤが出やすく、ツヤの調整も容易です。耐候性に優れているので、すぐに色あせしたり、ツヤが無くなったりすることもありません。
乾燥時間は水性塗料よりも油性塗料のほうが早く、工期を短縮できます。
油性塗料が使われなくなってきた理由
油性塗料が使われなくなってきた理由は、有機溶剤(シンナー)を使って希釈するため、人体に悪影響を及ぼすことがわかっているからです。
臭いが気になって耐えられない方も多いので、性能が向上している環境に優しい水性塗料が選ばれるようになってきています。
2液型が多い油性塗料は、塗装前に撹拌しその日の内に使い切らなければなりません。水性塗料や1液型と違って取り扱いが難しいのがデメリットです。
油性塗料は、耐久年数が長いので長い目で見るとお得です。しかし、塗料の費用は水性塗料よりも高くなります。
取り扱いできる塗装職人も少なく、技術や経験を要するので人件費も高くなりがちです。
このような理由の他、水性塗料の方が取り扱いやすく、環境や人体にも優しいことや、性能が向上してきたことにより、油性塗料が使われなくなってきています。
環境配慮型の油性塗料を使う
シンナーの臭いを抑え、VOC(揮発性有機化合物)を削減した弱溶剤タイプの油性塗料も登場しています。
油性塗料の多くのメリットを考えて、水性塗料ではなく、弱溶剤タイプの油性塗料を選択する方法もあります。
臭いが少なく環境に悪影響を及ぼさない水性塗料
水性塗料は、水で薄めて使うため、内装への塗装にも適しています。安全に保管でき、1液型でそのまま使えることから取り扱いやすい塗料です。
油性塗料が使えない場合は、水性塗料になってしまいますが、手間が少なく価格も手頃であることから、総合的に考えると水性塗料がよい選択になることがあります。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。