雨漏りと漏水の違い
住宅内の水のトラブルである「雨漏り」と「漏水」という二つの言葉はよく似ていますが、発生箇所や原因などが少し異なるため、対処法や修理方法が異なっています。そこでここでは雨漏りと漏水についての基礎的な知識を学んでください。
間違いやすい雨漏りと漏水
雨漏りと漏水は、発生箇所の違いで見分けるようにしましょう。雨漏りは、屋根や外壁から雨水が浸入し、室内のカビの発生や木材の腐食症状をもたらします。一方の漏水は、「水漏れ」といった言葉でも表現できるように、例えば、水道管などにつながった蛇口から出る水が漏れるような状態を表しています。
一般のご家庭の家屋では、雨漏りよりも漏水（水漏れ）のほうが起きやすいかもしれません。雨漏りや漏水に限らず、水回りのトラブルは、修理せずに放置すると建物や木材などの建材にも大きなダメージを与えますので、専門業者への修理依頼を急いでください。
修理が難しい雨漏り
雨漏りは、建物が古くなることで発生しやすくなります。塗装されたばかりの屋根や外壁の表面は、防水機能が正常に働いています。しかし、塗装や外壁が古くなって、耐久年数を過ぎてしまうと、ひび割れや隙間などから雨水が浸入し雨漏りを発生させてしまいます。
また、台風による強風・突風や地震などの自然災害に遭った場合でも、屋根や外壁の一部が破損し、破損箇所から雨水が流れ込んで雨漏りを発生させます。雨漏りは、屋根だけではなく、外壁が原因となることがあります。
室内にもカビの臭いがし、壁にもシミが見られたりします。原因を特定して修理するのが難しいのも雨漏りの特徴です。早期に発見したら、何も問題ない場合でも点検や修理を行う必要があります。
日常でもよくある漏水（ろうすい）
漏水は、発生箇所が雨漏りと異なります。そのため、修理内容も異なりますので間違えないようにしてください。壁にできるシミやカビの発生などを見ただけでは、漏水なのか、雨漏りなのかを判断することが難しいことがあります。
発生箇所が、給排水管などの水回り設備に近いのが漏水です。具体的には、トイレ、お風呂、キッチン、洗面台など、どこのご家庭にもあるような水回り設備です。ホースからの水漏れも漏水ですし、マンションのお風呂の水が溢れて、下の階の部屋に水が浸入してしまうのも漏水の被害の一つです。
雨漏りと漏水は、発生原因・発生箇所や修理内容が異なります。こうした理由から原因の特定は、専門家や雨漏り調査を正確に行う業者に仕事を依頼してください。
