外壁塗装工事で手抜きを防ぐ
どんな業界にも悪徳業者が存在します。外壁塗装業界も同様です。資格が不要であるため、悪徳業者も優良業者もどちらも多いのが外壁塗装業界の現状です。
手抜き工事を防ぐには、依頼主の確かな目と強い意志が必要であることは言うまでもありません。
外壁塗装工事でよくある手抜きの手口を知ること
外壁塗装業界は、昔からある業界です。基本的な仕事内容もほぼ同じです。塗料などの資材や使用する道具などは日々進化していますが、若い未熟な職人も多いので、たまに手抜き工事が実施されることがあります。
ただし、手抜き工事は似たような事例が多く、事前に防ぐことができます。
例えば、下地処理の手抜き、塗装では三度塗りを守らない、乾燥時間を守らない、勝手に安価なグレードの低い塗料を使用する、など手抜きの手口はいくらでもあります。
依頼主は後になってしかわからないことが多いので、不正や手抜きに気づいたら、その場でクレームを入れるようにしましょう。塗装工事中もたまに様子を見て、不正や手抜きを牽制するようにしてください。
中塗りと上塗りの色を少しだけ変える
塗装は三度塗りが基本です。塗り回数が少ないと、塗装の品質が低くなり、耐久性が低くなってしまいます。例えば、塗装の剥がれや塗膜の膨れなどのトラブルが発生します。
こうした手抜き工事を防ぐには、中塗りと上塗りの塗料の色を変えてもらうことです。中塗りと上塗りの塗料は同じ塗料でも構いませんが、色を変えると明らかに色が異なるので塗り残しなどがわかるようになり手抜きが防げます。
色選びは慎重に行い、中塗りの色が上塗りの色に影響しないように注意しなければなりません。
工程ごとに写真を提出してもらう
一般のご家庭の外壁塗装であれば、塗装工程ごとに写真を撮ってもらい、実際に塗装した色を確認してから次の塗装工程に進んでもらうのがいいでしょう。
塗り替えの際の塗り残しを防ぐためにも、塗装業者に写真撮影を徹底してもらうようにしましょう。写真撮影はやっていない、といった塗装業者の場合でもあえて写真を撮ってもらい、色を変えたことや塗り残しがない、ということを確認するためにも重要な目的があることを知ってもらいましょう。
また、塗装工事のスケジュールも紙面でもらうようにし、毎日進捗状況を確認しながら外壁塗装工事を見守るようにしましょう。塗装工事は急ぐ必要はありませんが、タイミングを逃すと雨が降ったり、職人が手配できなくなったりしますので、できる限り無理のないスケジュールで工事をやってもらいましょう。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。