塗装工事契約を急がせる営業マンがダメな理由
塗装工事は、一回の打ち合わせで決まるわけではありません。現場調査や打ち合わせなどを何度も繰り返し、工事内容や価格などの面で折り合いがついた時に初めて契約を結ぶことになるでしょう。
今回は契約を急がせる営業マンがなぜダメなのか?さまざまな理由について解説していきます。
訪問販売や飛び込み営業が多い
外壁塗装工事は、頻繁に行うものではありませんが、屋根や外壁などの状態は外からでも確認できます。そのため、訪問販売業者や飛び込みの営業マンなどが突然やってきて、塗装に関する話をすることがあります。
訪問販売業者や飛び込みの営業マンは、成約しなければ営業成績や報酬が得られないことから、即断即決を迫ることがあります。押しの強い営業マンは優秀な営業マンですが、逆にいえば、強引に契約締結を推し進める場合もあり注意が必要です。
電話やメールなどで頼んでもいないのに、突然やってきて時間をかけてプレゼンする営業マンなども悪徳業者かどうかを見極める必要があります。
しかし、信頼できる業者や著名企業の訪問営業マンであれば、真面目な方もいます。契約を急がせるようなやり方ではない限りは、強引な手法を取ることはないでしょう。
こういった場合では、親切な営業マンが再塗装やメンテナンスの必要性があるなどのお知らせをしてくれている、と思っていただけるといいでしょう。
緊急性を必要としない塗装工事
雨漏り修理や瓦修理などでない限り、塗装工事そのものは緊急性を必要としません。破損箇所でもない限りは、塗装する必要がないからです。
営業マンに屋根や外壁の色あせやひび割れなどを発見してもらった場合は、ありがたく話だけを聞いていったん引き取ってもらうようにしましょう。
無料点検や大幅な額の値引き、モニター特別価格、短期間で見積書を作り即決を促す、などの成約を急がせる場合は、いったん熱を冷ますようにし、その場でサインをしたり、現金を支払ったりすることのないようにしましょう。
塗装工事の内容や見積書はそう簡単にできるものではありません。打ち合わせを何度も重ねながら、納得の行く工事内容と価格での契約内容でサインするようにしてください。
訪問営業や飛び込み営業ならクーリングオフが使える
営業マンが帰った後でも会社の情報や名刺に記載された情報が本当なのかどうかを確認してください。一つでも内容が異なるようであれば、契約解除できないかどうか、クーリングオフ制度を利用することを検討しましょう。
訪問販売や訪問営業による塗装工事契約であれば、必ずクーリングオフ制度の説明があり、8日以内であれば一方的に契約の解除ができます。クーリングオフに関する説明が一切なく、書面にも記載がなかった場合は、8日経過後でもいつでもクーリングオフで契約解除できる場合があります。
また、事実と違う契約内容や嘘の情報により契約してしまった場合でも、いつでもクーリングオフで契約解除できる場合があります。気になる方は、自治体ごとにある「消費生活センター」にクーリングオフの利用方法について問い合わせてみましょう。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。