外壁塗装にとって最適な季節は?
外壁塗装を行う季節は春や秋がいいと言われています。
塗料の塗膜は平均して10年程度で塗り替えを行う必要があります。それ以上放置すると、劣化症状がひどくなり、塗膜の耐候性が低下、色あせ、ひび割れ、カビ・藻の発生などの症状が増えます。
今回は春や秋がなぜ外壁塗装に最適な季節なのかについて解説してきましょう。
塗装で春と秋が選ばれる理由
外壁塗装は、春が最も人気があります。次いで秋にも塗装工事が行われているようです。
春は3~5月、秋は9~11月となっています。
この時期は、空気も乾燥し、雨も少なく、気温も適温で塗料も乾燥しやすいからです。涼しい季節で職人の作業環境もよいことから、作業に集中でき手抜きや作業の失敗なども少ない時期だといえるでしょう。
気候は安定していますが、春や秋は塗装工事の依頼が多くなります。そのため、なかなか塗装作業が始まらない場合もあります。
秋は台風が通過する機会が最も多い季節です。長雨が続くと塗装作業を中断せざるを得ません。
こうしたことから塗装作業は、計画的に希望する日程を押さえた後に工事を依頼するべきでしょう。
夏はお天気や湿度などの環境により塗装可能
真夏の時期は、気温が上昇し、一日の日照時間も長くなるので、塗装作業のやりやすい時期です。
しかし、ゲリラ豪雨や天気が急変することも多く、雨が多い季節です。
夏は気温が上昇します。体感温度では、40℃を超えるような温度を感じることがあります。汗も大量に出ますので、作業に集中できないことがあります。太陽光が当たり、温度が上昇しやすい屋外では熱中症になることもあります。体力に自信がある方でも体調管理はしっかり行うべきでしょう。
夏の時期は、お天気や作業環境により、塗装は可能です。春や秋の繁忙期を避けて、比較的涼しい時期を選んで塗装作業を依頼するのもいいでしょう。
梅雨の時期や冬がNGな理由
塗装作業は、塗料の性能が十分に発揮できる環境で行う必要があります。
気温は5℃以上、湿度は85%以下が塗装に最適な環境です。
梅雨の時期は雨の日が続きます。塗装の仕上りにも影響します。作業が一日中断すると、塗装工程の途中だった場合は最初からやり直したほうがいい、ということになってしまいます。
梅雨の時期は外して考えるべきですが、晴天が続くと予想される場合や梅雨直前の塗装工事の依頼は、料金も安くなり、お得に施工できる場合があります。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。