外壁塗装のサンプル色選びを屋外で行う理由
屋外で色を確認するのは、外壁塗装色選びでは基本的なことです。
屋内で色見本やカラーシミュレーションだけを見て塗装色を決定するのはやめておきましょう。
今回は屋外でサンプル色選びを行ったほうがいい理由について解説していきます。
色見本を屋外で確認
色見本は、カラーサンプルとも呼ばれています。
汎用性の高い日本塗料工業会の色見本と塗料メーカー製の色見本があります。
外壁塗装では、メーカー製の色見本がおすすめです。流行を押さえ、屋根、外壁塗装などによく使われている色を選んでいるからです。
また、A4サイズの色見本はさらに重要なツールです。カラーサンプルと呼ばれる色見本とは異なり、もっと大きなサイズで実際に塗装した色の色見本を作ります。取り寄せになり、制作時間は一週間ほどかかりますが、屋外でも確認しやすいサイズです。光の当たり具合を確認するために、夜間や雨の日、曇りの日などにも見え方を確認してみましょう。
同じ塗料を使った塗装実績を見る
色見本やカラーシミュレーションでは、細かい色の指定ができます。
その塗料の色で実際に塗装した建物を見てみましょう。
塗装業者でも多くの塗装実績があります。その中でも同じような色や配色で塗装した外壁があるはずです。ホームページなどで確認できる情報だけではなく、戸建て住宅、お店、公共建築物などが掲載されていたら、実際の塗装色を見に行ってみましょう。
経年劣化の状態や汚れ、色あせ、塗装の品質などがわかることがあります。
試し塗りできるならお願いする
できるなら、塗装前に外壁の一部で試し塗りをしてもらいましょう。
実際に塗装した色になりますので、予想していたイメージと変わらなくなります。
試し塗りは、外壁塗装を真剣に考える方ほどやっておくべきでしょう。
景観を損ねないように
住宅街や集合住宅が多い地域ほど、周囲の景観に配慮する必要があり、必ず屋外の周囲も確認します。
景観ガイドラインなどで細かく使用できる外壁色が決められていることがあります。
地域密着の塗装業者なら、景観ガイドラインなどについても詳しい優良業者がいくつか見つかるでしょう。お住まいの周辺エリアに自然、史跡、観光名所が多いなら、なおさら厳しいルールが定められていることがあります。塗装工事のやり直しにならないように、塗装業者も最新の法規制に対応していることが前提となります。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。