外壁材サイディングはなぜ人気がある？
サイディングのことを知らなくても、近年主流となっている外壁材といえば、ほぼサイディングだということがわかっていきます。
サイディングが使われている理由は、他の外壁材に比べても優れた点が多く、価格も手頃だからです。
今回は、住宅の外壁材に欠かせないサイディングについて解説していきましょう。
板状の外壁材「サイディング」とは？
住宅の外壁材でよく使われているサイディングとは、セメント質と繊維質を主材料とした板状の外壁材のことです。
丈夫な板状になっており、建物の骨格に合わせて張り付けて使用します。
サイディングボードは、工場で一定の品質を保ち、決まったサイズで生産されていますので、建物の外壁材として使用する場合は、何枚も張り合わせて使用しています。
サイディングのボードとボードの間に継ぎ目ができますが、シーリング材を充填し、防水性や気密性を確保しています。
モルタルよりも優れた点が多いサイディング
昔の外壁材はモルタルが主流でしたが、今でも使われています。サイディングのほうがよくなった理由は、モルタルの長い施工期間や高い費用の問題です。
サイディングのほうが施工期間が短く、材料費や工賃が安くなるからです。
性能もサイディングボードの種類によっては、軽量で耐火性や耐候性も兼ね備えた製品が登場していますので、サイディングを選んだとしてもデメリットが少なくなってきています。
デザインや色の種類が豊富なサイディング
サイディングボードは、工場で生産された既製品と同じような印象がありますが、デザインのバリエーションが豊富でレンガ調、石積み調、木目調、塗り壁調なども登場しており、モルタルや木材の外壁材にも引けを取らないほどの質感を出せるようになってきています。
また、人気の色はもちろん、黒、茶色、ベージュなどの複数の色を組み合わせて仕上げることができます。
窯業系サイディングが一番人気
サイディングボードは、人気の窯業系の他には、木質系、樹脂系、金属系などの種類がそろっており、お好みの素材はほぼ出そろっているといってもいいでしょう。
樹脂系や金属系のサイディングボードは、耐久性、防汚性、断熱性、防水性などに優れた外壁材が数多く出ています。
窯業系サイディングボードは、コスパに優れ弱点の少ない外壁材です。
防汚性や防水性にも優れています。塗装メンテナンスでは、シーリング補修や部分補修も行われ、防水性を維持し、長期間建物の保護性能を維持します。
塗装メンテナンスが必要なサイディング
窯業系サイディングボードは、初期費用が安いのでおすすめです。
築10年前後で塗装工事やシーリング補修が必要です。
築20年も経ち、経年劣化により塗装では対応できない場合には、外壁の張り替え工事を実施しなければならないでしょう。
サイディングボードは、適切なメンテナンスを行うことで、張り替えの時期を延ばし、長期間使用することができます。
各種メンテナンス費用の目安を掲載します。
塗装費用は100万円前後、各種補修工事費用は10～50万円、張り替え工事費用は170～250万円、カバー工法による張り替え工事費用は100～220万円です。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。