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色選びのポイント

外壁塗装 名古屋市
ここでは外壁の「色」に関して解説していきます。
塗装企業を利用する際に発生しやすいトラブルなどについてもお伝えしていきますね。
「ちゃんと塗装してくれるのであれば色なんてどうでもいい」と感じる人もいるかもしれません。しかしずっと住み続ける家の色ですから、軽視するのは厳禁です。
まず、外壁塗装は基本的に8~20年に1回くらいしか行わないものです。
そのため、色(に限りませんが)を雑に選ぶと後悔することになります。
例えば「自分の髪の色」であれば失敗してしまっても、すぐに染め直せばいいですし、そこまでお金がかかるわけではありませんよね。
しかし、外壁塗装工事の場合はそうはいきません。
「すぐにやり直す」ことは基本的にできませんし、「かなりのお金がかかる」と言えます。
「外壁塗装コンシェルジュ」もいますが、彼らの多くは「どのような色にしたいですか?」というヒアリングを早いタイミングでするようです。
ただ、「希望する色が、必ずしも選ぶべき色であるとは言えない」という事も考慮しなければなりません(詳しくは後述)。
外壁塗装の人気色を5つ紹介
ここからは近年の外壁塗装における人気カラーの上位5種類を紹介していきます。
あくまで筆者が独自に調査したものですが、それほど実情との差はないという自信があります。
それではご覧ください。

5位 茶色系

木や土などの「自然な雰囲気」を出すこともできますし、シックなムードを持たせることも可能です。
また、いつ見ても新鮮な感覚が得られるのも良いですね。
外壁が茶色い家を見かけると「ああ……」と穏やかな感動を抱くと思いますが、それが自分の家に対してもある程度続くということですね。
「外壁には落ち着きを持たせたい」と思っている方が多いようですが、茶色はまさにそのニーズを満たすカラーであると言えるでしょう。
ちなみに、1990年前後から一気に茶色系の外壁のブームが訪れました。
特に「橙色に近い茶色」や「濃い肌色のような茶色」のオーダーが多かったようです。
恐らく、「ヨーロッパの建物を連想させる煉瓦スタイルカラー」に合わせて依頼する人がたくさんいたはずです。
茶色に関しては、橙色や赤に近いようなものから、ブラックや焦げ茶色のようなかなり濃いものまでバリエーションが豊富であり、企業次第でバラバラです。
ですから、工事開始前や工事中にも、綿密に相談することを心掛けましょう。
そうでないと、「茶色は茶色だけれど、思っていたものとはかけ離れている」などという事態になりかねません。

4位 ブラック

「ブラックガルバリウムの鋼板壁」は、耐久性能・耐食性能などに優れており、近年急激に依頼数が多くなってきています。
ブラックで「スタイリッシュさ」「格調高さ」「重厚感」などを演出しようとする人が大半です。それに、外壁がブラックだといかにも特別感がありますよね。
ですが、「熱を吸収しやすく、外壁が熱を持ちやすい」という欠点があることを忘れてはなりません。真夏には、外壁表面の温度が65℃を超える場合さえあります。
サマーシーズンは黒い頭髪が熱を持ちやすいですが、それと理屈は一緒です。
外壁表面が熱を持てば、当然部屋の中も暑くなってしまいます。
また、外壁に軽く触っただけでも火傷するかもしれないので気を付けてください。
さらに、紫外線によるダメージも受けやすいです。
ですから外壁をブラックにするのであれば、室内が熱くなり過ぎないように、遮熱材や断熱材を使うのが重要です。
また、チョーキング(状態が悪くなった塗装がホワイトのパウダー状になって浮いてくる現象)も、外壁がブラックだと分かりやすくなってしまいます。
チョーキング以外にも、白色の汚れや砂などが分かりやすくなる恐れがあるので覚えておきましょう。

3位 ホワイト

外壁の色として、ホワイトは根強い人気を保っています。
具体的に言うと昭和初期にはすでにニーズが大きかったのだとか。
そして、令和になった今でも依頼数は非常に多いです。
「爽やか」「清潔感」などの言葉が思い浮かびやすいホワイトですが、膨張色でもあるので、建物が微かに大きく見えるはずです。
また、どのようなカラーにもマッチしやすいので、洋風物件でも和風物件でも違和感なく塗ることが可能。
さらに、ホワイトの外壁には、草花や木を鮮やかに見せる作用があります。
そのため、外壁をホワイトにすると「まるで新築のようだ!」と思える場合さえあるんですよね。特に主張の強い色からホワイトに変えた際は、そのように感じやすいです。
ただし、汚れ(コケ、藻、カビなど)が分かりやすくなるので気を付けましょう。
また、経年劣化により汚れを除去しにくくなるので、こまめに洗ったりお手入れをしたりするのが大事です。

2位 ベージュ系

「シンプルでホッとする色合い」といったところでしょうか。
上品さや落ち着きも感じさせますよね。
他のカラーや周囲の景観ともマッチしやすいので、ほぼどんな建物にもなじむはずです。
やや消極的な発想かもしれませんが「迷ったらベージュ」と考えておくのも良いでしょう。
また、汚れが分かりにくいというメリットもあります。
ホワイトと同じく人気ですが、汚れが気になる場合はこちらのベージュをチョイスすることをおすすめします。

1位 グレー系

グレー系にも汚れが分かりにくいというメリットがありますし、多くの色とマッチしやすいため使いやすいです。和風物件と洋風物件どちらとも自然に合いますね。
ちなみに、戸建ての外壁のカラーのうち、およそ5割はベージュ系かグレー系であると言われています。
温かみを出したい場合はベージュ系がおすすめですが、シックで落ち着いた雰囲気を出したいのであればグレー系が良いでしょう。
人気が非常に高いのも頷けます。
グレー系については「白と黒の比率」が非常に大事ですので、業者ときちんと相談してくださいね。

人気が上がってきている色は?

続いてはトップ5に入りはしないものの、近年オーダー数が増えてきているカラーを紹介していきます。
特に「あえて人気上位は外したいけれど、そこまで冒険したいわけではない」という方はしっかりチェックしてくださいね。

イエロー系

「エネルギッシュ」「明るい」などの言葉を連想させるカラーですね。
若者を中心にニーズが高まってきています。
ただし原色のイエローを使うと、周囲の建物や景観から浮いてしまう可能性が高いです。
ですが、薄いイエローであれば、明るさを保ちつつスタイリッシュさを演出することができるので、特に洋風物件にぴったりです。
この先も依頼数が上がっていくものと思われます。

オレンジ系

温かみがあって、心がホッとします。
ただし、日本国内で濃いオレンジ色の外壁にすると浮いてしまうことでしょう。
ですが、薄いオレンジ色であれば落ち着きがありますし、周囲と無理なく馴染むはずです。
「癒し」という言葉がぴったりですね。

桃色系

「柔らかさ」「キュート」などの言葉を連想させる桃色系は、女性からの需要が高いです。
落ち着いたトーンの桃色や薄い桃色であれば、リラックスした雰囲気を演出できるので周囲ともマッチすることでしょう。
ただし、濃い桃色となると日本国内の外壁に採用するのはなかなか勇気がいりますね。

レッド系

「興奮」「情熱」などの言葉が思い浮かぶのではないでしょうか。
しかし、外壁のカラーを原色のレッドにしてしまうと周囲と馴染みにくいですし、近所から苦情が入る恐れもあります。ただ、とにかく目立ちますので商業施設の外壁に使うのは良いかもしれません。
一般家屋の外壁に採用したいのであれば「赤色煉瓦風」のややファンシーな印象に仕上げるのがおすすめ(実際、依頼数も多くなってきています)。
ただし、少し色落ちしやすいので覚えておきましょう。

ブルー系

原色のブルーは目立つので、一般家屋の外壁に使うのは難しいかもしれません。
ですが、水色や薄いブルーであれば、普通の家の外壁に使っても違和感はありません。「爽やか」「優しい」「スタイリッシュ」などの印象を出すことができるでしょう。
ちなみに、原色のブルーは色落ちしやすいので気を付けてください。

グリーン系

グリーン系は「自然」を連想させる色ですね。実際、見るだけでリラックス作用があるカラーです。
庭で草花を育てている方や、自然志向の方などにおすすめです。
ただ、「植物と同系統の色なので、植物が目立たなくなってしまう」という恐れもあるので、その辺りのこともきちんと業者と相談しましょう。

外壁の色関連で発生しやすいトラブル

一番出やすいクレームは「思っていたようなカラーにならなかった」というものです。
外壁塗装にはかなりのお金がかかりますから、ショックも非常に大きいはず。
「塗り替える前のカラーのほうが好きだった」という声が届くことさえあります。
こういったトラブルを避けるためには、塗装をしてしまう前に「どのようなカラーを希望するのか」だけでなく「トータルで考えてどのような仕上がりにしたいのか」を、相談してきちんと詰めることが大事です。
「外壁のカラーはどうしますか?」と聞かれても、大抵の人は「グレーで」「ベージュで」などとしか言えないものです。
ですが、単に「グレー」と言っても、色相、明度、白と黒の割合……などなど色々な要素があり、それぞれでイメージが大きく違ってきます。
また、同一のカラーであっても、日の当たり方などによって多少印象が変わります。
ですから、外壁のカラー選びで失敗したくないのであれば、
「あの建物の色のようにしてください」など、具体例を出してオーダーするのが一番です。
しかし、イメージとピッタリ合うような具体物が見つかるとは限りませんから、容易ではありません。
最低限、利用する企業と同じ条件の色見本を参考にして依頼してください。
また、混色によるカラーの調整ができるサービス(有料である場合が多い)も存在するので必要であれば検討してみましょう。
ただし、「実際の色」と「PCの画面上の色」には差が出る場合が多いです。
そして、壁材の種類や日の当たり方などにも左右されるので、納得できるまで丁寧にチェックしてください。
また、近隣の建物の外壁のカラーを確認して、それにマッチするかどうか考えることも大事です。スマートフォン等で近隣を撮影しておくと、検証しやすくなりますよ。

カラーを選択する際の注意点

まず、例えば「黄色が好きだから黄色にする」とだけ考えていると失敗する可能性が高いです。
家の見た目自体は気に入るものになっても、周囲と馴染まなくなる恐れがあるからです。
また、「景観関連のガイドライン」を設けている地域も存在しており、それを破ってしまえれば塗り直しの命令が出てもおかしくありません。
そして「たくさんのカラーを組み合わせたほうが楽しいかも」と感じるかもしれませんが、実際には2~3種類までにしておいたほうが、綺麗な印象になります。
さて、外壁塗装において、壁の上下や凸凹で区切ってカラーを変えることを「ツートンカラー」と言います。
これに関しては、同一のトーンのカラーにするか、同色系にするのがコツです。
「アソートカラー 3~4割/ベースカラー 6~7割」くらいにするのがセオリー。
ちなみに上下でカラーを区切るのであれば、上を薄い色にしておくとバランスが整いますし、落ち着いた印象になりますよ。
また、ベースカラーとアソートカラーの間にアクセントとなる3種類目の色を入れると、オシャレで斬新な印象になります。

変色のしやすさがカラーによって違う理由は?

外壁は紫外線に晒され続けるため、色が変わったり褪せたりするものです。
そして、カラーによって変色しやすさが異なるのですが、その違いは主に「紫外線の吸収性」によって生まれます。
変色しやすいカラー:透明性の高い色、暖色系、鮮やかな色、特にグリーン、パープル、レッド、イエローなど
変色しにくいカラー:ホワイト、ブラウン、ベージュ、グレーなど
変色しやすいカラーに関しては、外壁の一部分に使うのが良いでしょう。
変色しにくいカラーは使いやすいですが、ホワイトには汚れが分かりやすいという欠点があるので覚えておいてください。
一方、ベージュ、グレー、ブラウンなどは汚れが分かりにくいです。

まとめ

・「好きな色にする」という発想だけで決めるのはNG
・例えば「グレー」にも「ありとあらゆるグレー」がある
・周囲の家や景観になじむかどうかも確認する
・具体物を用いつつ業者と色について相談する
・同じ条件下で色を確認するのが大事(例:業者は実物で確認、依頼者はPCで確認→これでは認識がズレる恐れがあります)

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