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外壁塗装よくあるトラブル

どれだけ安い業者を探しても、外壁塗装工事にはそれなりにお金がかかるものです。また、8~20年に1回くらいしか行わないぶん、「さあ、やるぞ!」と気合いを入れる必要があるため精神的な負担も案外大きいです。
だからこそトラブルなくスムーズに終えたいものですよね。ですが、質の低い企業に任せてしまうと様々な問題が起きてしまう恐れがあります。
そこで、ここでは「外壁塗装に関する頻出トラブル」を紹介していきます。もちろん各トラブルを防止する方法も挙げていきます。後悔しないためにもぜひ最後までお読みください。

主なトラブル

まずは起きやすいトラブルを並べておきます。
中には「そんな事あるの?」というものもあるかもしれませんが、現実に発生しています。
1:施工ミス(膨れ、変色、剥がれなど)
2:塗り忘れ
3:色が想像と大きく異なる
4:異常に早く色褪せてしまった
5:ニオイトラブル
6:植物がダメになってしまった
7:家の損壊
8:近所迷惑
9:追加料金
では、これらのトラブルを防止するにはどうすれば良いのでしょうか。それぞれ見ていきましょう。

トラブルを防止するには?

1:施工ミス(膨れ、変色、剥がれなど)

即座に施工ミスが発覚する可能性は低いです。
極端に質の悪い企業を除き、塗装を終えてすぐの段階では何も問題がないように感じるはずです。
目安は3年です。
工事を終えてから3年過ぎても何もトラブルが起きないのであれば、施工に成功したと考えてOKです。
逆に3年以内に何らかのトラブルが発生したのであれば、「工事に問題があった」と捉えてまず間違いありません。
起きやすいトラブルを3つ挙げます。
膨れ:塗布した場所が隆起する
変色:塗布直後から変色してしまう
剥がれ:塗料が剥離してしまう
これらトラブルの主な要因は以下のとおりです。
膨れ→下地処理のミス、適切な下塗り塗料を使っていない
変色→塗料のかき混ぜ方が甘い
剥がれ→下地処理のミス、適切な下塗り塗料を使っていない
ちなみに「下地処理のミス」としては、 「素地が乾燥する前に塗装してしまう」などのものがあります。
現場管理者や職人にきちんとしたノウハウがない場合は、このようなトラブルが発生しやすくなります。
※対策方法
・実績が豊富な企業を探す(老舗を探すなど)
・保証期間が長い企業を探すなどして、トラブルケアをする

2:塗り忘れ

「塗り忘れ」と表現していますが、本当に「忘れる」ということは相手もプロフェッショナルですからまずありません。
忘れるのではなく、「認識の違い」が原因である場合が多いです。
「企業の説明」か「依頼者の捉え方」がおかしいせいで発生しまうわけですね。
もちろん両方に何らかの落ち度がある場合もあります。
口約束では限界がありますので、契約書を作って「どこを塗装するのか」を明確にしておきましょう。不明点がある場合はきちんと質問して、完全に納得してから工事を始めてもらいましょう。
工事が始まってから相談しても、対応してもらえない場合があります。
※対策方法
・契約書を念入りにチェックして、不明点があれば細かなものでも相談する
・細かなことでも記録する(書面、メールなど残るものを使う)

3:色が想像と大きく異なる

良質な企業に任せた場合でも、起きうるトラブルです。
なぜこのような事態が発生してしまうのでしょうか。
【主な要因】
・小さな「色見本」だけを手掛かりにカラーを決めた
・企業側が「仕上がりがどうなるか」をきちんと伝えていない
・そもそも企業側のセンスがおかしい
・家との相性が悪いカラーを選択してしまった
色見本はA4サイズのものでないと、仕上がりを想像しにくくなります。
塗料メーカーに申し込めばタダで用意してくれるケースが大半です。そして、家の壁にそのサイズの色見本をあてて、どのようなカラーに見えるかをチェックしましょう。これは絶対にやるべきことです。
A4サイズ未満の色見本を使うのは基本的にNGです。
また、そもそも家の雰囲気に合わないカラーを提案してきたり、色や仕上がりに関する説明がおかしかったりするケースもあります。
特に実績の薄い企業に任せてしまった場合は、このようなミスをしてもおかしくありません。
対策方法
・実績のある企業を探す
・家の周りの写真を用意し、景観と希望するカラーが合うか確認する
・「好きな色」という観点だけで選ぶのは避ける
・色見本はA4サイズ以上のものを使う

4:異常に早く色褪せてしまった

・塗料の質が悪い
・技術力が低い
・そもそも手抜き塗装だった
などが、「早く色褪せてしまう」ことの主な理由です。
「施工から2~3年以内」で色褪せてきた場合は、塗装ミスであると考えてまず間違いありません。また、「5年以内」であっても、ミスがあった可能性が高いと言えます。
悪質な企業は、品質の低い塗料を選んでコストを下げようとするんですよね。
「1度しか塗らないし、塗料の質も悪い」という事もあり得ます(普通は3度塗りをするものです)。
地域での評判を犠牲にしてでも手抜き塗装をする企業も存在します。
評判を重視する企業を探すのが重要です。
※対策方法
・地域での評判を重視する企業を探す(口コミを大事にしている企業、老舗)
・塗装後の保証と、保証期間をチェックする

5:ニオイトラブル

外壁塗装では「溶剤」か「水性」を使います。 水性はあまりニオイがありませんが、溶剤の場合はシンナーのニオイが発生します。 「じゃあ水性だけを使えば良いのでは?」と感じるかもしれませんが、溶剤を使うべき場所もあります。
塗装の際に窓を閉めていればある程度ニオイ対策ができますが、それも完璧ではありませんし、ニオイが換気口から侵入する恐れもあります。 特にお子さんがいる場合は事前に企業に知らせておくことを推奨します。また、大人でもシンナーのニオイに弱い方はいるかと思います。
ニオイがする期間は数日で済むケースがほとんどですから、必要に応じて親戚の家やホテルなどを利用することも検討しましょう。
※対策方法
・塗料の種類を企業に聞いておく
・ニオイが家に侵入しないように工夫してもらう
・できるだけ水性塗料を使って近所迷惑にならないようにする
・ニオイがするタイミングで家を空ける

6:植物がダメになってしまった

まず、外壁から1メートル程度の範囲を囲む形で足場を組むことになります。
そして、ブルーシート等でガードをして、余計な部分に塗料が付着しないようにします。
しかし、これが原因で植物がダメージを負う場合があります。呼吸がしにくくなるからです。
また、それとは無関係に作業中に踏まれてしまう恐れも。
ですから、絶対に傷つけたくない植物があるのであれば、事前に知らせておきましょう。
状況によっては別のスペースに植え替えたり、移動させたりしなければならなくなる事もあります。
※対策方法
・保護したい植物がある場合は事前に企業に知らせておく
・別のスペースに移動させる、植え替える

7:家の損壊

足場を組むときなどに、鉄の素材がぶつかってタイルなどが破損する恐れがあります。
わざとこんな事をする企業は存在しませんが、気を付けていればほぼ発生しないトラブルです。
ですが、空間の広さによっては「完全に防ぎきるのは難しい」と言わざるを得ないケースもあります。
塗装中にどこかが破損したケースでは、「工事賠償保険」によってカバーすることになります。これは依頼者が入るのではなく、塗装企業が入る保険です。
ただ、この保険に入っていないところもあるので前もって聞いておきましょう(個人経営の場合は特に注意)。
また、塗装料金が極端に安い企業も、このようなトラブルを起こしやすいです。
なぜなら、安いぶん早く済ませようとして作業の質が低くなるからです。
そして、「塗装前」と「塗装後」の状態をきちんと確認することも大事です。
元々破損しているのに、「塗装のせいで破損した!」と言ってしまう事のないようにしましょう。
※対策方法
・破損の有無を依頼者自身も確認する
・工事賠償保険に入っているかチェックする
・料金が極端に安い企業は避ける

8:近所迷惑

そもそも塗装工事をする以上は、「一切近所に迷惑をかけない」ということはできないと思ってください。
例えば、
・騒音(壁の高圧洗浄、足場を組むとき・外すときの音など)
・塗料のニオイによるトラブル
・作業車を停車する場所によっては他の家に迷惑がかかる
などのトラブルが発生しやすいです。
ですから、まずは塗装前に必ず近所にあいさつをしておきましょう。
そして、近隣ケアの経験を積んでいる企業を探すことも大事です。
※対策方法
・近隣ケアの経験を積んでいる企業に任せる
・あいさつ回りしておく
元請け工事をメインとしている企業は近隣ケアが上手なのでおすすめです。

9:追加料金

「請求書を確認してみたら、見積もりの料金を上回っていた」というケースは少なくありません。工事期間中に「元々はなかった作業」を任せると、普通は追加料金が発生するので覚えておきましょう。
内容にもよりますが「ちょっとした作業だからサービスで無料にしておこう」と考えてくれる企業はほぼありません。
ですから「契約の段階ではなかった作業」を頼むのであれば、別料金になるかどうかを前もって聞いておきましょう。
ただし、「任せていない作業の料金が発生している」という場合はきちんと追及する必要があります。
※対策方法
・契約書をチェックして、追加料金の有無について聞いてから契約する
・追加作業をしてもらう場合は、追加料金が発生するかどうか質問する
・理由の分からない追加料金が発生した際はきちんと追及する(専用窓口があるはずです)
色々と解説しましたが、いずれにせよ「丁寧にチェックしてから契約する」ということが大事です。料金だけで決めるのは避けて、不明点があれば全て解消してから契約を結びましょう。とにかく、「次のステップに進む前に確認」が鉄則です。

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