外壁塗装工事をする場合は、まずはどの企業に任せるかを決める必要があります。その際、色々な業者を一つ一つチェックするのではなく、「一括見積もりサイト」を使うと選ぶのが非常に楽になります。
「第三者組織の審査をクリアした業者のみを掲載しています」
「リフォーム・外壁塗装は全部お任せ!見積もり0円!」
などの文言を見ると飛びつきたくなるかもしれません。ただ、一括見積もりサイトを使う際の注意点がいくつかありますのでお伝えしていきます。

見積もり料金が安くても、最終的な料金がそれとは比べ物にならないくらいに高くなる場合があります。そういった企業は「とりあえず安い見積もりで釣って、大金を取ろう」と考えている可能性が高いです。気を付けましょう。

メールアドレスやTEL番号を登録する場面もあるかと思います。しかし、そのせいでセールスの電話やメールが大量に届くことがあるので気を付けましょう。

厳密な見積もりを出そうと思ったら、企業側としても現場を確認するしかありません。そのことを知らないと「ネット上で完結すると思っていたのに、作業員が家に来て面倒な思いをした」などという事になりかねないので気をつけてくださいね。

これは、「一括見積もりサイトがどのように誕生したか」を考えると分かる話です。「外壁塗装企業を探す&決めるのは大変」という現実がありますので、
「じゃあ、それを仲介すれば儲かるだろう」と考えた人が一括見積もりサイトを作りました。
ですから、「塗装関連のノウハウがない企業が一括見積もりサイトの運営をしている」という場合が大半です。
「たくさんの塗装企業に登録してもらい、たくさんの人に紹介して、たくさんお金を儲けたい」と思っていますので、「塗装企業の実績や実力をきちんと確認しなくては!」という気持ちがない運営企業も少なくありません。
むしろ一括見積もりサイトというサービスの構造上、悪質な企業であっても平気で登録してしまう可能性が高いです。
「良質な企業ばかりではない」と言いましたが、実際には「良質な企業はほとんどない」と表現しても良いくらいです。

つまり、「塗装工事料金の中に仲介手数料が含まれている（可能性がある）」ということですね。
仲介手数料の相場は、一説によると「工事料金の2割程度」だと言われています。
ですから本格的な塗装をする事になって、例えば「工事のみの料金が200万円」になったのであれば、仲介手数料は40万円くらいになると考えられます。
そして、結果としては顧客が240万円を払うことになる可能性があるわけですね。

あまり褒められる行為ではないかもしれませんが、私は「外壁塗装企業」を装って一括見積もりサイトへの登録を試した経験があります。

ここまで解説した理由から、一括見積もりサイトを使って外壁塗装企業を探すことは推奨しません。
「いや、良質な塗装企業探す自信がある!」という方もいるかもしれません。
しかし、見積もり料金に仲介手数料が乗っている可能性が高いので、どれほど見る目があっても金銭的に損をする場合が多いです。
結局のところ、「信用できそうな外壁塗装企業を自分で複数見つけ出して、一軒ずつ見積もりを取ってみる→見積もり書を比較する」という方法が最善だと感じます。