外壁ってなんで汚れるの？
白い色、明るい色など、美しい色の外壁ほど、経年劣化により次第に黒ずみや汚れが目立つようになり、屋根や外壁などを中心に全体の外観が汚くなっていきます。外壁の汚れの原因を知り、ご自身でもできる清掃方法や予防対策などがあれば、こちらでご紹介していきます。
外壁の汚れは必ず起きる
人が生活している場所は、どんな場所であっても汚れています。また、車の排気ガスや工場の煤煙、黄砂なども汚れの原因となります。こうした汚れの原因は、日常にも自然にもたくさん存在しています。経年劣化による汚れの付着と蓄積は避けられません。外壁の色も次第に茶色やグレー、黒色などの汚い色になっていきます。
外壁にも汚れやすい環境にある外壁や汚れやすい外壁というものがあります。雨や風、日光が当たらない場所は、汚れが落ちにくく、日差しも当たらず、湿気が多いので汚れが落ちにくなっています。さらにカビや藻なども繁殖していきます。
デザイン重視の外壁では、表面が凸凹しており、油分を含んだ埃やチリなどが溜まりやすく、水で洗浄しても簡単に落ちない場合があります。また、窓や排気口の周辺にも油分の多い汚れが付着しやすくなっています。
外壁ではなく、塗料の塗膜が劣化すると、チョーキング現象が起きるようになり、こうした現象がみられると再塗装を行うタイミングであると考えていただいていいでしょう。
外壁の汚れは自分でも落とせる？
外壁の汚れは、雨だれ、埃、排気ガスによる汚れ、苔やカビなどであれば、ご自身でも落とせる汚れです。部分的な汚れであれば、スポンジを使った水洗いでも日常のメンテナンスとしてやっておいたほうがいいでしょう。市販の外壁洗浄用洗剤を使うと、しつこい汚れや油汚れが落としやすくなります。中性洗剤を使うと人体や環境にも安全です。家庭用の高圧洗浄機を使うと、水圧はそれほど強くありませんが、一般的な藻やカビなども短時間できれいに落とすことができます。
外壁洗浄や塗装工事を依頼する
高圧洗浄作業だけを専門業者に依頼することができます。業務用の高圧洗浄機を使用しますが、プロが行いますので、養生も丁寧で、騒音問題もクリアしながら、短時間で洗浄作業をやってくれます。ただし、洗浄料金は、～5万円ほどかかります。カビや藻が多く、特殊な汚れを落とす場合は、バイオ洗浄などの特殊な薬剤を使用しての洗浄作業ですので、10万円～の費用がかかることがあります。
塗装工事の場合は、耐久性が高く、汚れがつきにくい塗料を使用して塗装します。塗装前には必ず高圧洗浄作業が行われています。一般的な塗料でも汚れに強くなっていますが、セルフクリーニング機能のついた塗料など、機能性の高い塗料を使用すると、塗装費用も高額となることがあります。
セルフクリーニング機能のついた塗料や低汚染塗料のご紹介
一般的なシリコン塗料に塗り替えるだけでも、外壁につく汚れを予防できます。耐久性が高く、汚れやカビ、菌類に強い塗料を使用すれば、汚れに関しては次回塗り替え時まで心配することはないでしょう。
汚れに強いフッ素塗料、セルフクリーニング機能のついた光触媒塗料・低汚染塗料などは、塗装費用が高額になりますが、耐久年数もアップします。メンテナンス費用や最初に使える予算をよく考えて、塗装業者ともよく相談したうえで、できる限り汚れに強く、耐久性の高い塗料選びを行いましょう。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。