環境に優しいおすすめ塗料のご紹介

2020年09月03日

 環境に優しい塗料といえば、水性塗料です。油性塗料のように、VOC(揮発性有害化合物)を使っておらず、人体や環境にも優しく、悪影響を与えることはありません。ここでは、水性塗料を中心にさまざまな環境に優しいと言われている塗料を順番にご紹介していきます。


光触媒塗料

 光触媒塗料は、施工価格が最も高くなりますが、耐久年数が20年を超える製品もあり、環境問題を第一に考えている方には、必ず検討されている塗料です。次世代塗料として捉えられており、値段もまだ高額ですが、普及すれば手頃な単価・手頃な施工費用に落ち着いていくはずです。

 光触媒塗料は、太陽の光を活用し、塗膜に光が当たり汚れを浮かせて、雨で洗い流すような仕組みになっています。汚れがつきにくいので、いつまでもきれいな外壁面を維持できるでしょう。

 遮熱効果を高めた塗料も数多く登場しています。また、空気清浄機能なども付加機能として加えられています。光触媒塗料には、酸化チタンが含まれており、紫外線により「活性酸素」を発生させます。

 活性酸素は、表面についた汚れなどの有機物を分解してくれます。分解後は、無害な水や炭酸ガスなどに変えてくれる性質を持っています。光触媒塗料は、大手のTOTOの「ハイドロテクト」が有名です。光触媒塗料は、大手企業では、TOTO、日本特殊塗料、ピアレックスなどが販売しています。

・日本特殊塗料「エヌティオ」シリーズ

 環境対応型の光触媒塗料です。光触媒のセルフクリーニング機能としての防汚性能、カビや苔の発生を抑える抗菌機能、脱臭効果、排気ガスなどの有害物質の浄化機能があり、戸建て住宅以外にもビルや集合住宅、病院や倉庫などの大型の建物や内装にも使用されています。

・ピアレックス「ピュアコート」

 ピュアコートシリーズは、光触媒フッ素樹脂コーティング材です。超親水性により、建物の汚れをつきにくくし、汚れを浮かせて洗い落とします。太陽光が当たらなくても、汚れがつきにくいコーティング材です。

 ピュアコートは、その他にも、高耐候性、色あせを防ぐUVカット、ひび割れに強い柔軟性、黄砂やチリなどを防ぐ防じん効果、遮熱効果などにも高いメリットを認めることができます。

・TOTO「ハイドロテクトコート」

 汚れがつきにくい光触媒塗装です。セルフクリーニング機能がついています。空気清浄機能や遮熱性能も兼ね備えた高機能塗料です。価格は、フッ素塗料を使用した塗装と同等の費用がかかります。※2017年に生産が中止されています。


遮熱塗料

 光触媒塗料は高額ですが、少しコストを抑えた環境に優しい塗料を求めるなら、「遮熱塗料」がおすすめです。耐用年数も15~20年程度あります。環境にも優しく、太陽光による熱を反射し、表面温度を下げてくれます。夏場の室内の温度も少しだけ和らげることができるでしょう。夏場のエアコンの長時間使用による光熱費をカットすることができ、節電効果もあります。

 遮熱塗料は単価が高く、1平米あたり4000円以上かかることもあって、遮熱効果プラスアルファで何かメリットがある場合には、検討してもいい塗料かもしれません。

・日本ペイント「高日射反射率塗料サーモアイ」

 下塗りも上塗りも遮熱することから、効率のよい遮熱効果が発揮されます。屋根部分に塗装する製品が多くなっていますが、外壁やコンクリート、ベランダ床、金属製品などにも塗装でき、幅広いラインナップにより用途が広く、使いやすくなっています。

 屋根に使用すると屋根の温度を下げ、室内の温度上昇を抑え、エアコンなどの空調の使用が減り、光熱費やCO2の削減に役立ちます。

・エスケー化研「クールタイト」

 汚れをつきにくくするため、特殊なセラミック成分が配合されています。そのため、汚れによる遮熱性能の低下を抑え、遮熱性能が長持ちします。41色以上あり、色の種類が豊富です。

 屋根用のSiの他、弱溶剤タイプ、水性タイプなども用意されています。一般的な遮熱塗料として人気があり、6~8年の耐用年数ですが、価格がリーズナブル点が大きなメリットです。(1平米あたり2400~2800円)

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