木材用塗料、造膜タイプと浸透タイプ

2020年05月19日 カテゴリー:ブログ

木部塗装 裾野市

 外壁塗装では、木材・木部の塗装や付帯部で木材を使用している箇所の塗装に、木材用の塗料を使用することがあります。その際、「造膜型塗料」と「浸透型塗料」の2種類の塗料を使い分けています。

 木部の塗装はマメにメンテナンスが必要ですので、木材の性質や耐久性に応じて上手に使い分けるようにしましょう。


木材は天然自然の素材

 日本では、木造家屋が一般的です。木材が持つ木目の自然な風合いが人気で、そのままのデザインでも意匠性が高いとされ、多くの方に人気があるようです。
しかし、木材は、天然自然の素材であることから、木目もオリジナルデザインですし、湿気により、水分を含んだり、吐き出したりするような他の素材にはない性質があります。

 木材は、雨や風、湿気の影響を受け、早期に劣化していきます。保護目的で塗装する場合でも、一般的な塗料を使用するよりも、木部専用の塗料を使用したほうが、木材・木部が長持ちします。

 木材用の塗料で特に注目すべき塗料とえいば、「造膜型塗料」と「浸透型塗料」があることです。塗装の現場では、この2種類の塗料を使い分けています。


「造膜型塗料」と「浸透型塗料」

 ウレタン塗料などの合成樹脂塗料は、一般的には造膜型塗料に分類されています。耐久性も高く、仕上げにも最適です。ウレタン、シリコン、フッ素などの各種グレードに分かれています。ペンキ塗装も造膜型塗料に分類できます。

 木目が消えてしまうことがありますが、クリア塗装もありますので、木目調のデザインが消えないようにする塗装も可能です。

 浸透型塗料は、木材を保護するために、防腐・防カビ効果を高めています。木材の乾湿調整機能を活かすため、紫外線にも強く、雨や風にも十分に耐えうる性能を維持しています。木材の内側も保護することができますが、ツヤが出にくくなり、耐久性が低くなります。その代わり、塗装後の剥がれや膨れ現象が少なくなります。


「造膜型塗料」と「浸透型塗料」の比較

・耐久性は造膜型塗料

 耐久性、耐用年数に関しては、木材全体を保護する造膜型塗料がおすすめです。防カビ性や撥水性を備えた浸透型塗料でも、塗装面の木材の調湿機能を止めるわけではありませんので、木目を生かす塗装は、耐久性能を犠牲にしてしまうことが多くなります。

・ツヤ重視派なら造膜型塗料

 表面のツヤや光沢を重視し、ツヤの度合いを調整する必要がある場合は、造膜型塗料を選んでください。同じようにクリア仕上げ塗装や木目を活かした塗装も造膜型塗料が得意とする塗装方法です。

・木材の質感を重視するなら浸透型塗料

 耐久年数の短い浸透型塗料ですが、メンテナンス時には重ね塗りによる再塗装が可能です。重ね塗りが可能で下地処理が簡単に済むこともあり、木材の湿気による伸縮に対応させるなら浸透型塗料が最適です。木目や木材の質感を損なうことがありませんので、質感重視の方には、浸透型塗料をおすすめします。

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