知ってると安心!屋根塗装の費用相場と耐用年数
屋根塗装は、突然実施する工事ではありません。緊急の補修でもない限りは、屋根材や塗料の耐用年数を考慮して定期的に実施されるものです。
塗装工事は工事業者選びが難しく、適切な判断をするためにも屋根用塗料の費用相場や耐用年数などを知っておく必要があります。
塗料の種類によって異なる耐用年数
屋根用塗料は、外壁用塗料よりも耐久性が高く、屋根を雨漏りや太陽光などから守るためにグレードの高い塗料を使用する必要があります。
塗料の種類によって耐用年数が異なりますが、屋根用塗料は、7~12年程度で塗り替えを行う必要があります。
陶器製の日本瓦には塗装しません。スレートや金属屋根では塗装の塗膜が防水の役割を果たしますので、必ず再塗装を実施する必要があります。
屋根塗装では、シリコン以上のグレードの塗料の使用をおすすめします。よりグレードの高い塗料の種類といえば、シリコン系の他、フッ素系、遮熱塗料などになります。
光触媒塗料や無機塗料、断熱塗料などは、今回紹介する塗料よりも種類が少なく高額な塗料です。予算や必要に応じて検討するようにしましょう。
シリコン系塗料
耐久年数は、10~12年程度ですが、塗り替えを行うことが前提で長期間使用できます。屋根用塗料の中でも最もコスパに優れ、紫外線にも強いので耐久性も高めです。
シリコン系塗料は、現在の屋根用塗料の主流となっていますので、種類も豊富で施工できる塗装業者も多いので失敗することは少ないでしょう。
屋根の種類によって単価は異なりますが、目安は1平米あたり2300~3500円です。
フッ素塗料
耐久年数は、12~15年です。塗り替えの回数が少なくなるので、塗装費用は高額ですがおすすめの屋根用塗料です。フッ素の効果で美観を長期間維持し、防汚性や耐熱性などにも優れています。
シリコン系塗料よりも全体的に耐久性が上がり、さらに機能性が付加されています。屋根の種類によって単価は異なりますが、目安は1平米あたり3800~4800円です。
遮熱塗料
耐久年数は、15~20年です。塗膜が屋根の温度上昇を抑制します。断熱性能を併せ持つ遮熱塗料もあり、遮断熱の両方の効果が得られます。施工価格は高めですが、省エネで節電効果も高いので長期的にみれば妥当な価格です。
耐久年数が長いうえに、防臭、防音、防藻性なども優れています。屋根の種類によって単価は異なりますが、目安は1平米あたり3500~4500円です。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。