屋根工事、重ね葺きのメリット・デメリット

2023年09月01日

重ね葺きのデメリット

 屋根のリフォーム工事では、大規模な葺き替え工事が行われていますが、ケースバイケースで屋根の重ね葺き(カバー工法)が実施されています。なぜ、屋根の重ね葺き(カバー工法)を選んだほうがいいのか、そのメリットやデメリットを含めて解説していきます。


低コストで施工可能な屋根の重ね葺き(カバー工法)

 既存の屋根を全て剥がしてから撤去し、新しい屋根材に交換(葺き替える)する工事は、既存の屋根の撤去作業や廃材処分にかかる手間と費用が余分にかかります。

 そうした手間や費用をかけずに、既存の屋根の上に、防水シートと新しい屋根材を被せる工法を、屋根の重ね葺き(カバー工法)と呼んで、屋根の葺き替え工事でははっきりと区別して分類されています。


重ね葺きのメリット

 重ね葺きを推奨する最大のメリットは、費用が安くなることです。古い屋根材を撤去する必要がないため、撤去にかかる人件費や廃材処分費がかからないからです。そのため、大幅にコストを削減することができます。

 古い屋根を撤去する作業は、養生も行いますし、大掛かりな作業です。屋根の葺き替えリフォームでは、最大30日も期間を取る必要がありますが、重ね葺きなら、2週間以内で葺き替え工事の作業が完了します。古い屋根の撤去の際に発生する騒音も少なく、ホコリもしないので、ご近所トラブルのリスクを減らすことができます。

 2004年以前施工された古いスレート屋根には、アスベスト(石綿)が含まれている可能性が高く、もしアスベストを使っている屋根材だとわかった場合は、解体時にアスベストが飛散防止対策を行ったうえで、高額の処分費用がかかってします。葺き替え工事ではなく、重ね葺き工事なら、アスベスト飛散リスクを減らし、工事費用を大幅に削減できます。

 重ね葺き(カバー工法)を採用すると、自動的に屋根が二重構造になります。
古い屋根の上に新しい屋根が設置されると、その間の空間は断熱や遮音、防水などの各種効果の向上要因となるということがわかっています。


重ね葺きのデメリット

 屋根の葺き替え工事よりも、費用を抑えられるというメリットがある重ね葺き工事ですが、隠れたデメリットもたくさんあります。まず、現在のお住まいが瓦屋根であった場合は、厚みがあり波の形状をした瓦屋根には、カバー工法の施工ができません。このケースでは、葺き替え工事を選択したほうがいいでしょう。

 屋根の重量増の問題もあります。屋根や建物の重量が重くなると、耐震性能が低下します。古い屋根がスレート屋根であった場合は、軽量の金属屋根を選択することが多くなりますが、瓦屋根ほどの重量増にはなりませんので、耐震性能の低下を心配する必要はありません。

 屋根の劣化症状が激しい場合は、補修が必要です。古い屋根の下にある下地材、防水シートなどが傷んでいたり、腐食していたりすると、さらに腐食が進行しますので、結果としては新しい屋根材に交換したほうがいいでしょう。

また、カバー工法は、自然災害の被害を受けて元の状態に戻す工事ではないので、火災保険の利用ができない可能性が高いでしょう。雨漏りが発生し、室内にまで影響しているような場合は、葺き替え工事を行うべきです。

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